2013-03-18

煉瓦研究ネットワーク東京 フィールドワーク6 八王子編6

前回は、1901年(明治34年)中央線開通当時の第二石曽根橋梁をご紹介した。今回は、そこから程近い京王八王子駅近くの福伝寺にあるものをご紹介しよう。

境内脇の墓所に行くと、中心部にひときわ目立つ煙突のような墓標が異彩を放っている。これは、1910年(明治43年)に八王子に設立された煉瓦製造販売、煉瓦工事土木建築請負を業とする新井合資会社創業者の墓所だ。
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この墓は1916年(大正5年)に作られたもので、煉瓦のタイルを貼って造られたものである。煉瓦造りの煙突を模したものだろうか?
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裏側に回ると、下部に建立者の銘と建立年月が記されているが、その上の装飾効果をねらっての模様が、とても綺麗だ。
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新井合資会社は、残念ながら1921年(大正10年)に廃業している。

他の墓所を見て回ると、次のような墓を見つけた。
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こちらは、墓石の台を煉瓦を積み上げて作っているが、上の段は下の段に比べて小さくするために、羊羹(幅の狭い棒状の煉瓦)が使われている。
また、墓標の手前には、三種類のタイルを使った装飾が見られる。
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タイルの周囲が新しいコンクリートで塗られているのは、このタイルが板状になっていて納骨するところの蓋になっているのだろうか?
どのような由来で煉瓦が使われているのかは、わからない。

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