2014-01-12

煉瓦研究ネットワーク東京 フィールドワーク17 上野・荒川編10 常磐線開業当時の架道橋

極楽荘の前を通り過ぎると、すぐに常磐線の高架が見えてくる。

常磐線の営業免許は、東京都荒川区の日暮里駅から、宮城県岩沼市の岩沼駅までの350.4kmの東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線だ。実際の列車の運行は、上野駅から仙台駅までを走り抜けている。

『常磐線』の名前の由来は、常陸国から磐城国を走ることから、その頭文字をとって付けられた名前だ。

常磐炭田で採炭された石炭を運ぶために計画された路線で、1896年(明治29年)に田端駅⇔土浦駅間が開業、翌々年の1898年(明治31年)には岩沼駅まで全線開業している。

その後1905年(明治38年)日暮里駅⇔三河島駅間が開通して、上野駅への乗り入れを開始した。後から上野駅への乗入れに変更されたため、日暮里駅⇔三河島駅間では不自然な急カーブを描いている。

現在の複々線での運転形態が完成したのは、1971年(昭和46年)のことだ。北側の緩行が開業当初のもので、南側の快速の走る線路が新しい。

極楽荘の前を通り抜けて現れてきた常磐線の下をくぐる架道橋が『第一三ノ輪架道橋』だ。
107第一三ノ輪架道橋.jpg

106第一三ノ輪架道橋.jpg
そして線路沿いに松戸方向に120m歩くと第二三ノ輪架道橋が現れる。
112第二三ノ輪架道橋.jpg

113第二三ノ輪架道橋.jpg
ここは古い緩行の架道橋と、新しい快速の架道橋の両方の壁面4箇所に4種類の絵が描かれている。
108第二三ノ輪架道橋.jpg

109第二三ノ輪架道橋.jpg
以上2枚の写真が煉瓦造の壁面に描かれた絵で、次の2枚の写真はコンクリートの壁面に描かれている。
110第二三ノ輪架道橋.jpg

111第二三ノ輪架道橋.jpg
さらに160m下ると第三三ノ輪架道橋がある。
134第3三ノ輪架道橋.jpg
綺麗なアーチのトンネル状で、その上部には『小口もみじ蛇腹』というつみ方で装飾が施されている。
135第3三ノ輪架道橋.jpg
小口もみじ蛇腹とは、小口積みを135度の角度を付けて斜めに積むもので、『稲妻蛇腹』とも呼ばれている。内部は鋼板で補強されているが、100年を超えた今でもしっかり建っている。
136第3三ノ輪架道橋.jpg
新しい快速線側はコンクリート製の箱型になっているので、古い緩行線とのつなぎ目にはアーチが顔を覗かせている。

前後の記事

お問い合わせ